日琉語族論
折口信夫
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)姑《しばら》く
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)又|自《オノヅカ》ら
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#二の字点、1−2−22]
[#…]:返り点
(例)積《ツミテ》[#レ]俵[#(ヲ)]
[#(…)]:訓点送り仮名
(例)俵[#(ヲ)]
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)かはり/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
−−
完全な比較研究が、姑《しばら》く望まれない。単に類似点を、日琉語族の間につきとめて行くと言ふ程度のものにとゞまるであらう。唯さう言ふ簡単な為事も、人文地理上の変革から、問題にせられなくなる時が来ないとも限らぬと思ふ。その不安から、この小論文は纏めておく気になつたのである。日琉同祖観による長いよしみの記念ともなれ、と思ふ記録に過ぎない。
日本語・沖縄語は、今日では、疑ひもない同系の語だと定つてゐ
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