大嘗祭の本義
折口信夫
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)陰事《カクレゴト》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)又|食国《ヲスクニ》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「にんべん+舞」、第4水準2−3−4]
[#(…)]:訓点送り仮名
(例)氏[#(ノ)]上
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)下へ/\
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一
最初には、演題を「民俗学より見たる大嘗祭」として見たが、其では、大嘗祭が軽い意義になりはせぬか、と心配して、其で「大嘗祭の本義」とした。
題目が甚、神道家らしく、何か神道の宣伝めいた様なきらひがあるが、実は今までの神道家の考へ方では、大嘗祭はよく訣らぬ。民俗学の立場から、此を明らかにして見たい。
此処で申して置かねばならぬのは、私の話が、或は不謹慎の様に受け取られる部分があるかも知れない、といふ事である。だが、話は明白にせぬと何も訣らぬ。話を明白にするのが、却つ
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