愈疑惑の心を燃え立たせた。
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揺拍子。それを、円満井では、えら[#「えら」に傍点]執心ぢやといふぞ。此ばかりや瓜生野座の命ぢやらうて、坂下や氷上の座から、幾度土べたに出額をすりつけて、頼んで来ても伝授さつしやらなんだ師匠が、われだけにや伝へられた揺拍子を持ち込みや、春日あたりでは大喜びで、一返に脇役者ぐらゐにや、とり立てゝくれるぢやろ。根がそのぬつぺりした顔ぢやもんな。……けんど、けんど、仏神に誓言立てゝ授つた拍子を、ぬけ/\と繁昌の猿楽の方へ伝へて、寝返りうつて見ろ。冥罰で、血い吐くだ。……二十年鞨鼓や簓ばかりうつてるこちとら[#「こちとら」に傍点]とつて、うつちやつては置かんぞよ。
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制※[#「咤−宀」、第3水準1−14−85]迦はとう/\泣き出した。自身の荒ら語は、胸をかき乱し、煽り立てた。
分別男は、長い縁を廻りまはつて、師匠のゐる前まで、身毒を引き出した。
源内法師は、目を瞑つて、ぢつと聞いて居た。分別男の誇張して両方をとりもつた話ぶりに連れて、からだ中の神経が強ばつて行くやうに思はれた。自身がまだ氷上座に迎へられて行かなかつた頃
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