神道に現れた民族論理
折口信夫

−−
【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)大王《オホギミ》

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)美豆《ミヅ》乃|小佩《ヲヒモ》

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「木+患」、第3水準1−86−5]

 [#…]:返り点
 (例)於[#二]天浮橋[#一]

 [#(…)]:訓点送り仮名
 (例)葦原[#(ノ)]中国

/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)まだ/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
−−

     一

今日の演題に定めた「神道に現れた民族論理」と云ふ題は、不熟でもあり、亦、抽象的で、私の言はうとする内容を尽してゐないかも知れぬが、私としては、神道の根本に於て、如何なる特異な物の考へ方をしてるかを、検討して見たいと思ふのである。一体、神道の研究については、まだ、一貫した組織が立つてゐない。現に、私の考へ方なども、所謂国学院的で、一般学者の神道観とは、大分
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