水の女
折口信夫
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)拗曲《ようきょく》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)呪詞|諷唱《ふうしょう》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「さんずい+文」、第3水準1−86−53]売《ミヌメ》
[#(…)]:訓点送り仮名
(例)丹比《タヂヒ》[#(ノ)]壬生部
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)みつ/\し
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
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一 古代詞章の上の用語例の問題
口頭伝承の古代詞章の上の、語句や、表現の癖が、特殊な――ある詞章限りの――ものほど、早く固定するはずである。だから、文字記録以前にすでにすでに、時代時代の言語情調や、合理観がはいってくることを考えないで、古代の文章および、それから事実を導こうなどとする人の多いのは、――そうした人ばかりなのは――根本から、まちごうた態度である。
神聖観に護られて、固定のままあるい
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