と思う一心で、御姿《みすがた》から、目をそらさなかった。
あて人を讃えるものと、思いこんだあの詞《ことば》が、又心から迸《ほとばし》り出た。
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なも 阿弥陀《あみだ》ほとけ。あなとうと 阿弥陀ほとけ。
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瞬間に明りが薄れて行って、まのあたりに見える雲も、雲の上の尊者の姿も、ほのぼのと暗くなり、段々に高く、又高く上って行く。姫が、目送する間もない程であった。忽《たちまち》、二上山の山の端に溶け入るように消えて、まっくらな空ばかりの、たなびく夜に、なって居た。
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あっし あっし。
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足を蹈み、前《さき》を駆《お》う声が、耳もとまで近づいて来ていた。
十八
当麻《たぎま》の邑《むら》は、此頃、一本の草、一塊《ひとくれ》の石すら、光りを持つほど、賑《にぎわ》い充《み》ちて居る。
当麻真人家《たぎまのまひとけ》の氏神当麻彦の社へ、祭り時に外れた昨今、急に、氏上の拝礼があった。故|上総守老真人《かずさのかみおゆのまひと》以来、暫らく絶えて居たことである。
其上、もうに二三日に迫った八月《はつき》の
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