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時々、こんな畏《かしこ》まったもの言いもまじえる。兵部大輔は、自身の語《ことば》づかいにも、初中終《しょっちゅう》、気扱いをせねばならなかった。
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氏上もな、身が執心で、兄公殿を太宰府へ追いまくって、後にすわろうとするのだ、と言う奴があるといの――。やっぱり「奴はやっこどち」じゃの。そう思うよ。時に女姪《めい》の姫だが――。
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さすがの聡明《そうめい》第一の大師も、酒の量は少かった。其が、今日は幾分いけた、と見えて、話が循環して来た。家持は、一度はぐらかされた緒口《いとぐち》に、とりついた気で、
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横佩墻内《よこはきかきつ》の郎女は、どうなるでしょう。社・寺、それとも宮――。どちらへ向いても、神さびた一生。あったら惜しいものでおありだ。
気にするな。気にするな。気にしたとて、どう出来るものか。此は――もう、人間の手へは、戻らぬかも知れんぞ。
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末は、独り言になって居た。そうして、急に考え深い目を凝した。池へ落した水音は、未《ひつじ》がさがると、寒々と聞えて来る。
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