室寿《ムロホギ》をする形式である。猿楽に翁をおもんじ、黒尉《クロジヨウ》の足を踏むのも、家及び土地の祝言と反閇《ヘンバイ》とである。
[#5字下げ]四 唱門師の運動[#「四 唱門師の運動」は中見出し]
唱門師は、神事関係の者ばかりでなく、寺との因縁の深かつたものも多かつた。だが、大寺の声聞身《シヨモジン》なる奴隷が、唱門師(しよもじん)の字を宛てられる様になつたのは、陰陽家の配下になつた頃からの事である。
彼等の多くは、寺の開山などに帰服した原住者の子孫であつたから、祀る神を別に持つてゐて、本主の寺の宗旨に、必しも依らねばならないことはなかつた。神奴でも同じで、祖先が主神に服従を誓うた関係を、長く継続せねばならぬと信じてゐたゞけで、社の神以外に、自身の神を信じて居た例が段々ある。
さうした「鬼の子孫」の「童子」のと言はれる村或は、団体が、寺の内外に居た。其等ほかひ人[#「ほかひ人」に傍線]と童子との外に、今一つ声聞身出自の一流派に属する団体がある。其は修験者とも、山伏し・野ぶしとも言うた人々である。
修験道の起りは藤原の都時代とあるが、果して役《エン》[#(ノ)]小角《ヲヅヌ》が開
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