氏々の人を組み合はせて、かけあひ[#「かけあひ」に傍線]させたものなのだらう。誤つたり、偽つたりして呪言を唱へる者を顕して、直ぐに直日[#(ノ)]神の手に移すのが、まがつみの神[#「まがつみの神」に傍線]元来の職分であつて、誓約《ウケヒ》の場合に、呪言の当否を判つのであつた。更に転じては、誓詞と内心との一致・不一致を見別ける様になつて他のたゞし[#「たゞし」に傍線]の神格を分化した。
ことあげ[#「ことあげ」に傍線]の中にも、前者の系統・種姓を言ふ部分がある。神・精霊等を帰伏させるのに、前者の呪言なるつぎ[#「つぎ」に傍線]を自由にすると言ふ意味もあつたのであらう。
つぎ[#「つぎ」に傍線]も亦、君主・族長の唱へる為事だつた。其を神人に伝達《コトモ》たせたところから、語部の職分となつたのであらう。
神聖なつぎ[#「つぎ」に傍線]の中にも、神授の尊いものと、人の世の附加とが、自ら区別せられて居た。宮廷のひつぎ[#「ひつぎ」に傍線]で言へば、神代の正系の神は、殊に糺されてゐる。紀に一書を列ねた理由である。記の綏靖以降開化までの叙述と、下巻の末のとは、おなじく簡単でありながら、取り扱ひが違う
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