2字下げ]
○ます・ら・男(ます[#「ます」に傍線]はいよ[#「いよ」に傍線]と、同義語をなす健康の義の語根)
○たわ・や・め
○さゝ・ら・え+をとこ
○たわ・や・かひな
○ふはや・が・下
○なごや・が・下
×
○おだ(おだしく)・や・む
○すゝ・ろ・ぐ
○そび・や・ぐ(そびゆ・く?)
[#ここで字下げ終わり]
かう言ふ風に、われ/\の時代文法の意識においてこそ、体言・用言の間に、非常な区別をおいて考へてゐるが、古くは語根の結合などにも、かうした無差別なものがあつたのだ。
[#ここから2字下げ]
○いくばくも生けらじ命を(不生有命乎)(万葉巻十二)
○今宵のみ相見て、後は不相《アハジ》ものかも(同巻十)
○幾時《イクバク》も不生物乎《イケラジモノヲ》(同巻九)
[#ここで字下げ終わり]
かう言ふ現象は、又「まし」にもある。語尾としての価値において、や[#「や」に傍線]・ら[#「ら」に傍線]・た[#「た」に傍線]・な[#「な」に傍線]と、まし[#「まし」に傍線]・まじ[#「まじ」に傍線]・じ[#「じ」に傍線]などの間に開きのある様に考へる方々も多からうが、結局は様式論から言へば一つで
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