湛へるものと思はれるのだが、此も唯、習慣の推移から来てゐるに過ぎないことが知れる。
第一類
[#ここから2字下げ]
○たかし[#「たかし」に傍線]るや……天[#「天」に二重傍線]のみかげ あめし[#「あめし」に傍線]るや……日のみかげ
○あまとぶや……軽《カル》[#「軽《カル》」に二重傍線]路《ノミチ》……領巾片敷《ヒレカタシ》き……鳥
○あまてるや……日《ヒ》[#「日《ヒ》」に二重傍線]のけに(あまてる……月)
○おしてるや……なに[#「なに」に二重傍線]は(おしてる……なには)
[#ここで字下げ終わり]
第二類
[#ここから2字下げ]
○をとめの寝《ナ》(鳴)すや板戸
○ゆふづくひ指也《サスヤ》河辺
○さをしかの布須也《フスヤ》くさむら
○さぬやまに宇都也斧音《ウツヤヲノト》
[#ここで字下げ終わり]
第三類
[#ここから2字下げ]
○かしこきや(恐也み墓仕ふる。……可之古伎夜みことかゞふり。……惶八神の渡り)
○うれたきや(宇礼多伎也しこほとゝぎす。……慨哉しこほとゝぎす)
[#ここで字下げ終わり]
大体この様に三部類に亘つた「
前へ
次へ
全54ページ中15ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
折口 信夫 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング