わかしとおゆと
折口信夫
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)高《タカ》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)大足彦|忍代《オシロ》別天皇
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)たちば[#「たちば」に傍点]
[#…]:返り点
(例)仍喚[#二]八坂入媛[#一]
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)もと/\
−−
動詞形容詞一元論のたちば[#「たちば」に傍点]は、おもに、形式のうへにあるのだが、中には、意味のうへにまでも立入つて、其説を主張する人がある。今いはうとするわかしとおゆとの如きは、其屈強な材料なのである。
意味において、形容詞わか・しに対して居るお・ゆが、動詞であるのを見ても、一元なることは考へがたくないといふ。しかし、わかしとおゆとは意味において、しつくり、むかひあうては居らぬ、と、いふと、或はかういふかも知れぬ。それは、形式がちがつて居るからさう感じるので、さま[#「さま」に傍点]を示すも、わざ[#「わざ」に傍点]をあらはすも、もと/\、似たりよつたりのもので、
次へ
全12ページ中1ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
折口 信夫 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング