あらう。此は神としての待遇の引き続きが、神の代理者なる人にも持ち越され、神の分子を認めて居たからである。
まれびと[#「まれびと」に傍線]が神でなくなつた後期王朝にも、賓客に屡《しばしば》その家の娘・主婦を添ひ臥しに進めた例がある。村々に来り臨むまれびと[#「まれびと」に傍線]の待遇法が、貴人に対しても行はれたので、貴人を神と同格に見た。



底本:「折口信夫全集 4」中央公論社
   1995(平成7)年5月10日初版発行
※底本の題名の下には、「草稿」の表記があります。
入力:門田裕志
校正:仙酔ゑびす
2009年10月31日作成
青空文庫作成ファイル:
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