三社の託宣であらう。藁を束ねて結ぶ。伊勢・八幡・春日を表すと言ふ。
ニ 榊と御幣 ほこ[#「ほこ」に傍線]の結び目を掩ふ様にしてつける。
ホ ほこ だし[#「だし」に傍線]をもほこ[#「ほこ」に傍線]と言ふ事はあるが、此とは別である。円錐形に縫うた緋羅紗の袋。巴と木※[#「穴かんむり/果」、第3水準1−89−51]とを、反対の側に白く縫ひ出す。(東の町は錦襴)。
ヘ てんまく 緋羅紗(白羅紗の物もある)に武者・龍虎・鳳凰など縫うた物。錘《シヅ》代りに無数の小さな鈴をつける。
ト へだての額 天幕と天幕とを隔てる額の意。ひげこ[#「ひげこ」に傍線]のだいがく[#「だいがく」に傍線](別図[#図省略]。向つて右方の小さい物)の形式が残つたのである。長方形のはりこ[#「はりこ」に傍線]の函で、四方に天下太平・五穀成就・今月今日・祇園宮と書いてある。
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因に、木津の氏神は、難波の名高い八坂とは別で、木津の祇園(敷津松の宮と言ふ)である。
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チ 額 八坂神社と書く。
リ まむり 守り袋の大きな物を、鐘楼
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