ば、動す事が出来なくなつた。
[#だいがくの図(fig18401_02.png)入る]
だいがく[#「だいがく」に傍線]の名|処《ドコロ》のゑとき[#「ゑとき」に傍線]をして見ると、
[#ここから改行天付き、折り返して1字下げ]
イ だし[#「だし」に傍線]又はほこ[#「ほこ」に傍線]とも言ふ。長さ凡一丈。町々で皆違うた物をつけてゐる。三日月・一本劔《イツポンゲ》ぼこ[#「ぼこ」に傍線]・三本|劔《ゲ》ぼこ[#「ぼこ」に傍線]・薙刀ぼこ[#「ぼこ」に傍線]・千成り瓢箪ぼこ[#「ぼこ」に傍線]・神楽鈴ぼこ[#「ぼこ」に傍線]などで、中でも、新町の薙刀ぼこ[#「ぼこ」に傍線]をつけただいがく[#「だいがく」に傍線]は、常によく活動して居た。西の町は、後に一本劔になつたが、古くは粟穂になるこ[#「なるこ」に傍線]で、なるこ[#「なるこ」に傍線]は鳥居に垂れてゐた処であつた。
ロ ふけちり[#「ふけちり」に傍線] 紋は、巴と木※[#「穴かんむり/果」、第3水準1−89−51]《モツクワウ》を裏表につける。但し、東の町は、五色のばれん。
ハ さんじやのたくせん[#「さんじやのたくせん」に傍線] 
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