『かげろふの日記』解説
折口信夫
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)瞳《メ》の
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)黒|瞳《メ》の
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「目+匡」、第3水準1−88−81]
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)うつ/\と
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
−−
堀君 一
[#ここから2字下げ]
唐松の遅き芽ぶきの上を
夏時雨 はるかに過ぎて――
黄にけぶる 山の入り日
[#ここで字下げ終わり]
堀君 二
[#ここから2字下げ]
冬いまだ 寝雪いたらず
しづかに澄む 水音。
君ねむる。五分 十分――。
ほのかなる けはひののちに、
おのづから ※[#「目+匡」、第3水準1−88−81]をひらく。
日のあたる明り障子
たゞ白じろと ひろがり
見し夢の かそかなる思ひに つゞく
[#ここで字下げ終わり]
堀君 三
[#ここ
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