「琉球の宗教」の中の一つの正誤
折口信夫

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【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)島袋《シマブク》源一郎さん

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)国頭郡大宜味村|喜如加《キジヨカ》

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)[#ここから2字下げ]

/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)いろ/\
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沖縄に於ける私の最信頼する友人は、学問や人格や、いろ/\な点から別々であるが、第一は、伊波普猷さんであり、その余にはまづ四人が浮ぶ。島袋《シマブク》源一郎さん・川平朝令《カビラテウレイ》さん、それから亡くなつた麦門冬《バクモントウ》末吉安恭さん・仲吉朝助《ナカヨシテウジヨ》翁である。今度、長年書きためた短文を集めて出したについて、これ等の方々の助力を思ひ出す種が多い。実は、その中の「続琉球神道記」といふのは、以前「世界聖典全集」に書いた「沖縄の宗教」その儘にしておいた。此は二度の務めを、昔、国頭郡大宜味村|喜如加《キジヨカ》の小学教員をして居て、私の国頭廻りに、引きまはしの労をとつて下された、
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