十人の作家が集められたが、そのなかに現在の大家大下宇陀児氏、角田喜久雄氏、横溝正史氏なぞがあり、牧逸馬氏や川田功氏、なぞ故人となられた人達、それに山下利三郎氏や私のように折角作家としての台頭の機会に恵まれながら、その機会を逸した者なぞなかなかに感慨は深い。「探偵趣味」、「探偵文学」その他探偵雑誌のことなぞなかなかに思い出はつきないが今度「ぷろふいる」が再発行されるとなると、更に思出新たなるものがあるが命ぜられた紙数がつきたのでこれでやめることにしよう。
[#地付き](「ぷろふいる」一九四六年七月)
底本:「甦る推理雑誌2 「黒猫」傑作選」光文社文庫、光文社
2002(平成14)年11月20日初版1刷
初出:「ぷろふいる」
1946(昭和21)年7月
入力:鈴木厚司
校正:山本弘子
2010年4月21日作成
青空文庫作成ファイル:
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