》その状《かたち》馬のごとし、四節毛あり〉、『事物|紺珠《かんじゅ》』に〈旄馬足四節ばかり、毛垂る、南海外に出づ〉。今強いてかかる物を求むれば、キャングは極寒の高地、海抜一万四千フィートまで棲む故、旄牛《ヤク》と等しく厚い茸毛《じょうもう》を被るから、正《まさ》しく旄馬と呼んで差しつかえぬ。
次に花驢《しまうま》にゼブラとドーとクワッガとグレヴィス・ゼブラの四種あったが、ゼブラは絶えなんとしおり、クワッガは絶え果て、ドーも本種は絶えて、変種だけ残る。これら皆アフリカ産で、虎様の条ありて美し、『山海経』に、〈※[#「木+丑」、第3水準1−85−51]陽《ちゅうよう》の山、獣あり、その状馬のごとくして白首、その文《もん》虎のごとくして赤尾、その音|謡《うた》うがごとし、その名|鹿蜀《ろくしょく》という〉と出で、その図すこぶる花驢に類す。呉任臣の注に、〈『駢雅《べんが》』曰く鹿蜀虎文馬なり云々、崇禎《すうてい》時、鹿蜀|※[#「門<虫」、第3水準1−93−49]南《びんなん》に見る、崇徳呉爾□詩を作りこれを紀す〉と。熊楠|按《あん》ずるに、チゲタイ穉《わか》い時、虎条あること花驢に同じけれ
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