て居る「プラグマティズム[#「プラグマティズム」に傍点]」などが其適例である。先頃の「哲學、心理學、科學的方法雜誌」(Journal of Philosophy, Psychology, and Scientific Method)などには種々の「プラグマティスト」の論議を分析して「プラグマティズム」に十三種の別があると説いた論文などが出て居る。自然主義も矢張り新生の主義である。未だ充分に論議の精錬を經て居ない。隨て、等しく自然主義を標榜して居る人々の間に種々の矛盾もあらうし、又た同一の人の論議中にも兩立し難い色々の思想が混在して居るであらう。併し、其處に未だ之から色々に發展して行くべき餘地があるので、其處に生命があると思ふ。併し又た他方より考へて見ると、是れ丈け多樣の思想が同一の旗幟の下に集まるといふにも亦た何等かの因縁があらう。其多數の思想の中には漠然ながらも同一の傾向がありはしないか[#「其多數の思想の中には漠然ながらも同一の傾向がありはしないか」に傍点]。よし一々の人の論議を取て綿密に分析したならば此共通傾向に矛盾する樣なことがあるとするも、其れは其人に此傾向と並行して他の傾向
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