イから云《い》ふと大いに味《あぢは》ふ可《べ》き一節《いつせつ》ですよ、
其内《そのうち》に金港堂《きんこうどう》に云々《しか/″\》の計画が有ると云《い》ふ事が耳に入《い》つた、其前《そのぜん》から達筆《たつぴつ》の山田《やまだ》が思ふやうに原稿《げんかう》を寄来《よこ》さんと云《い》ふ怪《あやし》むべき事実が有つたので、這《こ》は捨置《すてお》き難《がた》しと石橋《いしばし》と私《わたし》とで山田《やまだ》に逢《あひ》に行《ゆ》きました、すると金港堂《きんかうどう》一|件《けん》の話が有つて、硯友社《けんいうしや》との関係を絶《た》ちたいやうな口吻《くちぶり》、其《それ》は宜《よろし》いけれど、文庫《ぶんこ》に連載《れんさい》してある小説の続稿《ぞくかう》だけは送つてもらひたいと頼《たの》んだ、承諾《しようだく》した、然《しか》るに一向《いつかう》寄来《よこ》さん、石橋《いしばし》が逢《あ》ひに行つても逢《あ》はん、私《わたし》から手紙を出しても返事が無い、もう是迄《これまで》と云《い》ふので、私《わたし》が筆を取つて猛烈《まうれつ》な絶交状《ぜつかうじやう》を送つて、山田《やまだ
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