枚《にぢうまい》か卅枚《さんぢうまい》綴合《とぢあは》せて、之《これ》を我楽多文庫《がらくたぶんこ》と名《なづ》け、右の社員中から和歌《わか》、狂歌《きやうか》、発句《ほつく》、端唄《はうた》、漢詩《かんし》、狂詩《きやうし》、漢文《かんぶん》、国文《こくぶん》、俳文《はいぶん》、戯文《げぶん》、新躰詩《しんたいし》、謎《なぞ》も有れば画探《ゑさが》しも有る、首《はじめ》の方《はう》には小説を掲《かゝ》げて、口画《くちゑ》も挿画《さしゑ》も有る、是《これ》が総《すべ》て社員の手から成《な》るので、其《そ》の筆耕《ひつこう》は山田《やまだ》と私《わたし》とで分担《ぶんたん》したのです、山田《やまだ》は細字《さいじ》を上手《じやうづ》に書きました、私《わたし》のは甚《はなは》だ醜《きたな》い、で、小説の類《るい》は余《あま》り寄稿者《きかうしや》が無かつたので、主《おも》に山田《やまだ》と石橋《いしばし》と私《わたし》とのを載《の》せたのです、此《こ》の三人《さんにん》以外《いぐわい》に丸岡九華《まるおかきうくわ》と云《い》ふ人がありました、此《この》人は小説も書けば新躰詩《しんたいし》も
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