違無いぢやないか」
横浜! 横浜! と或《あるひ》は急に、或は緩《ゆる》く叫ぶ声の窓の外面《そとも》を飛過《とびすぐ》るとともに、響は雑然として起り、迸《ほとばし》り出《い》づる、群集《くんじゆ》は玩具箱《おもちやばこ》を覆《かへ》したる如く、場内の彼方《かなた》より轟《とどろ》く鐸《ベル》の音《ね》はこの響と混雑との中を貫きて奔注せり。
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☆昨七日《さくなぬか》イ便の葉書にて(飯田町《いいだまち》局消印)美人クリイム[#「クリイム」に傍点]の語にフエアクリイム或《あるひ》はベルクリイムの傍訓有度《ぼうくんありたく》との言《げん》を貽《おく》られし読者あり。ここにその好意を謝するとともに、聊《いささ》か弁ずるところあらむとす。おのれも始め美人[#「美人」に傍点]の英語を用ゐむと思ひしかど、かかる造語は憖《なまじひ》に理詰ならむよりは、出まかせの可笑《をかし》き響あらむこそ可《よ》かめれとバイスクリイムとも思着《おもひつ》きしなり。意《こころ》は美アイスクリイムなるを、ビ、アイ――バイの格にて試みしが、さては説明を要すべき炊冗《くだくだ》
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