船中八策
坂本竜馬
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)新《あらた》に
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)諸侯|及《および》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)[#ここから改行天付き、折り返して1字下げ]
−−
[#ここから改行天付き、折り返して1字下げ]
一、天下の政権を朝廷に奉還せしめ、政令宜しく朝廷より出づべき事。
一、上下議政局を設け、議員を置きて万機を参賛せしめ、万機宜しく公議に決すべき事。
一、有材の公卿・諸侯|及《および》天下の人材を顧問に備へ、官爵を賜ひ、宜しく従来有名無実の官を除くべき事。
一、外国の交際広く公議を採り、新《あらた》に至当の規約を立つべき事。
一、古来の律令を折衷し、新に無窮の大典を撰定すべき事。
一、海軍宜しく拡張すべき事。
一、御親兵を置き、帝都を守衛せしむべき事。
一、金銀物貨宜しく外国と平均の法を設くべき事。
[#ここで字下げ終わり]
[#ここから1字下げ]
以上八策は、方今天下の形勢を察し、之を宇内《うだい》万国に徴するに、之を捨てて他に済時の急務あるべし。苟《いや
次へ
全2ページ中1ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
坂本 竜馬 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング