が独身でいる上にお前に子供がないのがいけないんだと。それがどんな気持を私に与えたかは御想像下さい。僕も淋しい、と横田は申しております。
あなたの心はあの時から私に分っていました。けれど私の立場としては、外に方法もなかったのです。その上、吉川さんのこともありました。私はあなたが、吉川さんと同じようなことになりはしないかと恐れたのです。それほど、吉川さんのことは深く私の心に刻み込まれていました。あなたや隆吉のことで、それがなお変な風に私の心を悩ましてきました。私はどんなにか苦しんだか分りません。けれど、私は固く信じておりました。あなたと隆吉と三人で清く親しくしてゆくことで、凡てよくなるだろうと。私は間違っていましたでしょうか?
けれど、もう何もかも駄目になりました。ただ、あなたはしっかりしていって下さい。こういうことを申すと変ですけれど、お清とかいう女のことも御注意なさい。私を信じて下さいとあなたが云われた通りに、私はあなたを信じております。お目にかかっていろいろ申したいこともございますが、今はやはりお逢いしない方が宜しいように思われます。
噂を立てた本人も分っているとのお言葉ですけ
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