た。叔父さんは庭の中を歩き廻った。それを叔母さんがじっと見ていたが、負《おぶ》う方も負《おぶ》さる方もどちらも下手だと云った。口惜しかったから、背中の上で飛びはねてやった。するとすぐに縁側に下された。今度は私が負《おん》ぶしてみようと云って、叔母さんが負《おぶ》ってくれた。一所懸命にその背中にしがみついてると、又すぐに下された。変に叔父さんも叔母さんも黙ってしまった。どうしていいのか分らなかったから、いきなり逃げ出してやった。――叔父さんが学校のない日は、叔父さんも叔母さんも寝坊するので、一人で早く起きなけりゃならない。つまらないから、女中が何度も起しに来るのを知らん顔をしていた。すると、もう起きなければ学校に後れるよと云って、叔母さんが起き上ってくれた。それを見て飛び起きてやった。叔母さんからじっと顔を見られたので、叱られるのかと思ってると、何とも云われなかった。……
 そういうことを隆吉は、周平の顔を見い見い話してきかした。気兼ねしながらも話すのを楽しみにしてるらしかった。
 周平は簡単な返辞きりしなかった。隆吉を憎んでいいか憐んでいいか愛していいか分らない気持がした。その気持がし
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