それと同じ意味のことを、僕にくり返して云ってくれたじゃないか。そのことなんだ。僕はそんな贅沢な気遣いから、すっかり遁れてしまいたいんだ。君が受取ってさえくれれば、何もかもさっぱりするんだ。本当はもっとたってからにした方がいいかも知れないが、僕のような病人は気が短くって、ぐずぐず引延すのは嫌でたまらない。僕の心持をからりとさせるために、納めといてくれ給え。君はただ貰うのは心苦しいと云うだろうが、それ以上のことを僕にしてくれた。僕はこの二三日、皆から寄ってたかって、死の宣告を与えられてるような気がしていた。もし万一の場合があったら……とそう皆が思って、影でその時の用意ばかりをしている、とそういう風に感じた。生きようと思ってる僕にとって、それがどんなにひどい圧迫となったかは、健康な君達には想像もつくまい。所が昨夜、僕は君の言葉を聞いて空が晴れたような気がした。私がついていた患者の人で、亡くなったのは今迄に一人もありません、私は看護婦をしている間、一人の患者さんも殺さないと誓っています、あなたも屹度おなおししてみせます。とそういう風なことを君は云ってくれたろう。僕はその時の君の顔付で、それが嘘
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