い伴侶《はんりょ》よ、私の音楽よ、お前は私よりも善良である。私は恩知らずにもお前を追い払おうとした。しかしお前はけっして私を離れない。私の気紛れにも気を落とさない。許しておくれ、お前も知ってるとおりあれは冗談だ。私はかつてお前を裏切ったことがないし、お前はかつて私を裏切ったことがないし、私たちはたがいに信じ合っている。ねえ、いっしょに旅だとう。最後まで私といっしょにいておくれ。」

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とどまれよわれらのそばに[#「とどまれよわれらのそばに」に傍点]……
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[#「とどまれよわれらのそばに」の楽譜(fig42599_02.png)入る]

 彼は熱と夢とで重々しい長い喪心の状態から覚めた。覚めたあとまでもまだ残ってる不思議な夢だった。そして、今彼は、自分の身を顧み、自分の身体にさわり、自分自身を捜し求め、もう自分で自分がわからなかった。あたかも「も一人の者」になったかのような気がした。自分自身よりもいっそう親愛なも一人の者……それはいったいだれだったか?……夢のなかでその者が自分のうちに化身《けしん》したかのようだった。それはオリヴィエか、グラ
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