ル塔のように、古典的伝統の不滅の燈火が、平野を見おろしながら遠くに輝いていた。この伝統は、労苦と光栄との幾世紀かによって得られたもので、手から手へ代々伝えられて、人の精神を屈服させることも束縛することもなしに、各時代がたどりきたった道を指示してやり、その光明の中で民衆全体の心を相通わしめていた。一つならずのドイツの精神は――闇夜《やみよ》のうちに迷った鳥は――この遠い照燈のほうへ一直線に飛んできていた。しかしフランスにおいては、隣国民の多くの寛大な心をフランスのほうへ向けさせるその同感の力に、だれか気づいてる者があろうか! その政治上の罪悪には少しも責任のない、多くの公正なる手が差し出されているのだ……。しかもそれらドイツの同胞たちも、彼らに向かってつぎのように言うフランスの同胞たちを認めていない。「さあ握手をしよう。幾多の虚言や憎悪があるにもかかわらず、われわれは少しも離れることがないだろう。われわれの民族を偉大ならしむるために、僕たちには君たちが必要であり、君たちには僕たちが必要である。われわれは西欧の両翼である。一方の翼が破れるときには、他方の翼も飛ぶことができなくなる。戦争が起
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