るばかりです。」
「僕が君に決闘を禁ずるんだ、いいかね。もし君が二度とやったら、僕はもう君に会わないし、新聞で君を非難するし、君を……。」
「廃嫡《はいちゃく》すると言うんでしょう。」
「ねえジョルジュお願いだから……。いったいあんなことをしてなんの役にたつんだい。」
「そりゃああなたは、私よりずっとすぐれてるし、私より非常にいろんなことを知ってるけれど、でもあの下劣な連中のことは、私のほうがよく知っていますよ。大丈夫です、あんなことも役にたつんです。こんどは奴らも、あなたに毒舌をつく前に、少しは考えてみるでしょう。」
「なあに、あの鵞鳥《がちょう》どもが僕にたいして何ができるものか。僕は彼奴《あいつ》らが何を言おうと平気だ。」
「でも私は平気ではいません。あなたは自分のことだけをなさればいいんです。」
 それ以来クリストフは、新たな新聞記事がジョルジュの短気をそそりはすまいかと気をもんだ。かつて新聞を読んだことのないクリストフが、毎日珈琲店のテーブルについて新聞をむさぼり読んでる姿は、多少|滑稽《こっけい》だった。もし誹謗《ひぼう》の記事を見出したら、それをジョルジュの眼に触れないよ
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