彼奴《あいつ》の望むところだ。君は彼奴を英雄にしてしまった。馬鹿な! もし万一……(君はいつものとおり無分別に突き進んでいったに違いない)……君が殺されでもしたら、どうするんだ!……ばか者! 僕は君を一|生涯《しょうがい》許してやらないぞ!……」
ジョルジュは狂人のように笑っていたが、この最後の嚇《おど》かし文句を聞いて、涙が出るほど笑いこけた。
「ああ、あなたは実に変な人だ、ほんとにおかしな人だ! あなたの味方をしたからって私をしかるんですか。じゃあこんどは攻撃してあげますよ。そしたら接吻《せっぷん》してくださるでしょうね。」
クリストフは言葉を途切らした。彼はジョルジュを抱きしめ、その両の頬《ほお》に接吻《せっぷん》し、それからも一度接吻して、そして言った。
「君!……許してくれ。僕は老いぼれた馬鹿者だ……。だが、あのことを聞くと逆《のぼ》せ上がってしまった。決闘するとはなんという考えだ! あんな奴らと決闘するってことがあるものか。もうけっしてふたたびそんなことをしないと、すぐに約束してくれたまえ。」
「私は何一つ約束はしません。」とジョルジュは言った。「自分の気に入ることをす
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