意見を申しましょうか。彼らには悩ませられますよ。公衆もそうです。彼らの御祈祷[#「御祈祷」に傍点]にはつくづく嫌《いや》です……。血管の中には一滴の血もないし、ミサを歌ってきかせるちっぽけな堂守です。彼らが恋愛の二重奏を作ると、まるで深き[#「深き」に傍点]淵《ふち》より[#「より」に傍点]の悲歌みたいです……。採用を迫らるる作をみな上演するほど馬鹿な真似《まね》をしたら、劇場はつぶれてしまうでしょう。採用はします。そしてそれだけでもう彼らには十分です――。くだらない話はよしましょう。ところであなたの作は、きっと大入りですよ……。」
 そしてお世辞がまた始まった。
 クリストフは相手の言葉をきっぱりさえぎって、憤然として言った。
「僕はそんなことに瞞着《まんちゃく》されはしません。僕が老人になり相当な地位に達した今となって、君は僕を利用して若い人たちを押しつぶそうとしています。僕が若かったときには、君は僕を彼らと同様に押しつぶそうとしたでしょう。その青年の作を上演してもらいましょう。さもなくば僕は自分の作を撤回します。」
 支配人は両腕を高くあげて言った。
「もし私どもがお望みどおりの
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