に事情を知らした。クリストフはすぐにパリーへもどってきた。
若いジャンナンにたいして多少の感化力をもってるのは、ただクリストフばかりであった。それも限られたきわめて間歇《かんけつ》的な感化力だったが、説明しがたいだけにいっそう著しいものだった。クリストフはジョルジュやその仲間の者らが猛烈に反抗してる旧時代に属していた。彼らがその芸術や思想にたいして疑惑的な敵意を惹起《じゃっき》させられる苦悩の時代の、もっとも重立った代表者の一人で彼はあった。世界――ローマとフランス――を救うべき確実な方法を人のよい青年らに教えようとしてる、小予言者と老魔法使との新福音や護符から、彼は隔絶していた。あらゆる宗教を脱し、あらゆる党派を脱し、あらゆる祖国を脱してる、流行おくれの――もしくはまだふたたび流行していない――自由な信念を、彼は忠実に守っていた。また最後に、彼は国民的問題から離脱していたとは言え、他国人はすべて本国人にとっては野蛮人と思われてた当時にあっては、彼はやはりパリーにおいて一個の他国人であった。
それでも、小ジャンナンは、快活で軽率であって、人の気持を白けさせるようなものをきらい、快楽
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