や激しい遊戯を好み、当代の美辞麗句からたやすく欺かれ、筋肉の強健と精神の怠惰とのためにフランス行動派[#「フランス行動派」に傍点]の暴慢な主義に賛同し、国家主義者であり王党であり帝国主義者であり――(彼自身でもなんだかよくはわからなかった)――したがって、心底においてはただ一人の人物クリストフをしか尊敬していなかった。彼はその尚早な経験と母親から受け継いだ鋭い才知とによって、自分が離れ得ないでいる上流社会の安価さと、クリストフの優秀さとを、よく見てとっていた(それでも彼の快活さは曇らされはしなかったが。)彼は運動や活動にいかに心酔していても、父親の遺伝をなくすることはできなかった。漠然《ばくぜん》たる不安が、自分の行動に一つの目的を見出し決定したいという欲求が、突然の短い発作においてではあったが、オリヴィエから彼に伝えられていた。またおそらく、オリヴィエが愛していた男のほうへ彼をひきつける神秘な本能も、オリヴィエから彼に伝えられていたであろう。
 彼はときどきクリストフに会いに行った。明け放しのやや饒舌《じょうぜつ》な彼は好んで心中をうち明けた。それを聞くだけの隙《ひま》がクリストフに
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