な条件だか御存じないじゃありませんか。」
「そんなことは構いません。承知しました。なんでもお望みどおりです。」
「まあお聞きなさい。頑固《がんこ》な方ですこと!」
「ではおっしゃってごらんなさい。」
「それはね、今からその時まで、あなたの部屋《へや》の中の様子を少しも変えないということです――少しもですよ。何もかもそっくり元のままにしておくことです。」
 クリストフは茫然《ぼうぜん》たる顔つきをし、狼狽《ろうばい》した様子をした。
「ああ、とんでもないことです。」
 彼女は笑った。
「それごらんなさい、あまり早くお約束なさるからですよ。でもあなたは御承知なさいましたね。」
「しかしどうしてそんなことをお望みですか。」
「私をお待ち受けなさらないで、毎日していらっしゃるとおりの御様子を、拝見したいからですわ。」
「ついては、あなたも私に許してくださいますか……。」
「いえ、何にも。何にもお許ししません。」
「せめて……。」
「いえ、いえ。何にも聞きたくありません。もしなんなら、御宅へ伺わないことにしましょう……。」
「あなたが来てさえくだされば、私はなんでも承諾することを御存じじゃありま
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