ことはもう駄目になってしまうのだ。)
ジャックリーヌはふたたびオリヴィエを自分のものにしようとは寸時も思わなかった。もうおそすぎた。彼女はもう彼を十分愛していなかった。もしくは、あまりに愛してたのかもしれない……。彼女が感じたのは嫉妬《しっと》ではなかった。信頼の念がことごとく崩壊し、彼女の内心に残っている彼への信念と希望とがことごとく、崩壊したのだった。彼女自身こそ彼を馬鹿にしたのだということ、彼女が彼を落胆さしてそういう愛にはしらしたこと、そしてその愛は純潔なものであること、要するに愛しもしくは愛しないのは人間の自由になるものではないこと、などを彼女は考えてみなかった。その感傷的な誘引を、クリストフと自分との艶事《つやごと》に比較することなどは、彼女の頭に浮かびもしなかった。クリストフといえば、彼女は少しも愛してるのではなかったし、物の数ともしていなかったのである。彼女はその情熱的な誇張のために、オリヴィエから欺かれたと考え、自分はもうオリヴィエにとってはなきに等しいのだと考えた。最後の支持が、ちょうどそれをつかもうと手を差し出したときに、なくなってしまったのである……。万事終わ
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