分の悩みを幾分か彼女に隠し得なかった。弱いやさしい魂が、息苦しさを覚えて、胸の中を打ち明けたくなり、身を投げ出してゆくような、無分別な放心さで、彼は悩みをもらした。セシルは心を動かされた。母親めいたやさしい言葉をかけてくれた。彼女は彼ら二人を気の毒に思った。気を落としてはいけないとオリヴィエに勧めた。けれども彼女は、そういう打ち明け話に彼よりもいっそう気兼ねしだしたのか、あるいはまた何か他の理由でか、いろんな口実を設けて前ほどは来なくなった。おそらく彼女は、ジャックリーヌにたいして誠実な振る舞いではないと思い、それらの秘密を知る権利は自分にないと思ったのだろう。少なくともオリヴィエは、彼女の遠のいた理由をそういうふうに解釈した。そして彼は彼女の行為を是認した。なぜなら、打ち明けたことをみずからとがめていたから。しかし彼女が遠のいたことによって彼は、自分にとってセシルはどういう者であったかを感じた。彼は自分の考えを彼女に分かつ習慣がついていた。彼女一人が圧倒してくる苦しみから彼を解放してくれるのだった。彼は自分の感情を読み取ることに通じていたので、今この感情にいかなる名前を与うべきかを迷
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