利を有してるように思われてる。世は民衆化する。昔は国王一人だけしか責任をもっていなかった。現今では、責任をもっていないのは万人であり、ことに下層民たちであるそうだ。実に驚くべき意見ではないか! 彼らは、多くの苦心と細心な注意とを払って、弱き者にいかなる点において弱いかを示そうと骨折っている。弱き者は永遠に弱きように自然から定められてるということを、示そうと骨折っている。もしそうだとすれば、弱き者は腕を拱《こまね》くこと以外に何をなし得よう? 弱き者に自惚《うぬぼ》れの念なきときは幸いなるかなだ! 汝は病弱な子供であるとくり返し聞かせらるるうちには、女はついに病弱なる子供であることを誇りとするようになる。人は女の卑怯《ひきょう》な性質を培養し、それに花を咲かせている。しかし、試みに子供に向かって、幼年期のある年齢では、魂はまだその平衡の状態になっていないで、罪悪や自殺や心身のはなはだしい堕落に陥ることがあると、冗談にも話してきかして、そしてその罪を許してみるがいい――ただちに、罪が生まれてくるだろう。男でさえも、汝は自由でないとくり返し言われるときには、もう自由でなくなって禽獣《きんじゅ
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