ィエは感動のあまり震えながら、子供をのぞき込んでいた。そしてジャックリーヌに微笑《ほほえ》みかけながら、自分たち二人とまだほとんど人間とも言えないその憐《あわ》れな存在との間に、生命のいかなる神秘なつながりがあるかを、理解しようと努めていた。その皺《しわ》寄った黄色い小さな顔に、彼はやや無気味そうにしかもやさしく、そっと唇《くちびる》をあてた。ジャックリーヌは彼をながめていたが、妬《ねた》ましげに彼を押しのけた。そして子供を取り、胸に抱きしめ、やたらに接吻《せっぷん》した。子供は泣きたてた。彼女は子供を渡した。そして壁のほうへ顔を向けて泣いた。オリヴィエは彼女を抱擁し、彼女の涙を吸ってやった。彼女も彼を抱擁して、強《し》いて微笑《ほほえ》んだ。それから、子供をそばにして休みたいと求めた……。ああ、愛が滅びてはもはや致し方もない。男のほうは、自己の半ば以上を理知に委《ゆだ》ねるので、強い感情を失っても、その痕跡《こんせき》を、その観念を、かならず頭脳のうちに保存する。彼はもう愛さないでもいられる。過去に愛したことを忘れずにいる。しかしながら、理由なしに全身をあげて一度愛したことがあり、そ
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