ワい。私はあなたたちの声となろう。皆力を合わせて、私たちは目的地に達するだろう……。」
 一条の光線が、静かに雫《しずく》をたらしてる木々の濡《ぬ》れた枝葉の間から、すべり込んできた。下のほうの小さな牧場から、幼い声が聞こえていた。三人の少女が、森の家のまわりでいっしょにロンドを踊りながら、無邪気な古いドイツの歌曲《リード》を歌ってるのだった。そして遠くから西風が薔薇《ばら》の香《かお》りのように、フランスの鐘の音をもたらしていた……。
「おう、平和、崇高な諧調《かいちょう》、解放された魂の音楽! 汝《なんじ》のうちには、悲しみも喜びも死も生も、敵同志の民族も味方同志の民族も、みないっしょに融《と》け合っている。私は汝を愛する、汝を求める、汝を自分のものとしよう……。」

 夜の帷《とばり》が落ちてきた。クリストフは夢想から覚《さ》めて、オリヴィエの信実な顔を自分のそばに見出した。彼はそれに微笑《ほほえ》みかけて抱擁した。それからまた二人は、無音のまま森の中を歩きだした。そしてクリストフは、オリヴィエの先に立って道を開いて進んだ。

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黙々として、ただ二人、連れも
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