B」
「それは恐ろしいことだ。」とオリヴィエは言った。「僕も君と同じに、自分の国を愛している。わが親愛なるフランスを愛している。しかしそのフランスのために、自分の魂を殺し得ようか? フランスのために自分の本心にそむき得ようか? それはフランスにそむくことと同じなのだ。憎悪《ぞうお》の念なしに憎んだり、憎悪の狂言を本気で演じたりすることが、どうして僕にできよう? 近世の国家は、理解し愛するのを本質とする精神上の自由な教会を、その青銅の掟《おきて》に結びつけたと称することにおいて、忌むべき罪悪――やがてみずからを倒すべき罪悪――を犯したのだ。シーザーはシーザーたるべきであって、神たらんとしてはいけない。われわれの金や生命を奪うことはできようが、われわれの魂にたいしては権利をもってはしない。われわれの魂に血を塗るの権利はない。われわれが生まれ出たのは、光明を広めるためであって、光明を消すためにではない。人は各自に義務をもっているのだ。もしシーザーが戦争を欲するならば、戦争をするための軍隊を、戦争を職務とする昔どおりの軍隊を、もつがいい。僕は何も、武力にたいするいたずらな愚痴をこぼして時間を空
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