竄チて来て、祖国と人道とを一度に粉砕してしまうだろう。
「いったい君たちは、」とクリストフはアンドレ・エルスベルゼに尋ねた、「他の民衆の無産者らと了解がついているのですか。」
「なあに、だれかが始めなければなりません。そのだれかは、われわれであるべきです。われわれはいつもまっ先でした。合図を与えるのはわれわれの役目です。」
「そしてもし他の人々が歩き出さなかったら?」
「いや歩き出します。」
「君たちには契約とか予定の計画とかいうようなものがあるのですか。」
「なんで契約なんかの必要がありましょう。われわれの力はあらゆる外交術よりもまさっています。」
「いやこれは観念上の問題ではなくて、戦略の問題です。もし君たちが戦争を絶やそうと望むならば、戦争からその方法を借りてくるがいいです。両国内での作戦計画をたてるべきです。一定の日にフランスとドイツとで、君たちの連合軍が其々の行動をすると、きめてかかるべきです。その時々の気まぐれな行動ばかりしていては、なんでりっぱな結果が得られよう。こちらにはただ偶然があるきりで、向こうには組織だった巨大な力が存している――その結果はわかりきっています。君た
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