A精神でも心でもない。それは生命なんだ。生命が逃げ去りかけてるんだ。」
「しかたないさ。生命がもどってくるのを待つよりほかはない。」
「生命がもどってくるのを欲しなければいけない。意欲する[#「意欲する」に傍点]ことが必要なのだ。そしてそのためにはまず、自分の家に清い空気をはいらせなければいけない。家から外に出たくないときには、少なくとも家を健全にしておかなければいけない。君たちは市場《いちば》の悪い空気で家を毒されるままにしている。君たちの芸術と思想とは三分の二以上悪変させられてる。そして君たちは意気|沮喪《そそう》のあまり、もうそれを憤ろうともしないし、ほとんど驚こうともしない。気おくれがしてるそれらのばかな善人らのうちには、自分らのほうが誤りで欺瞞《ぎまん》者どものほうが正当だと、ついに思い込んでしまってる者さえある。何物にも欺かれていないと公言してる君のイソップ[#「イソップ」に傍点]誌の連中のうちにも、愛してもいない芸術を愛してると思い込んでる憐《あわ》れな青年らに、僕は出会った。彼らはうれしくもないのにただ順従の念から酔っ払ってる。そしてその虚偽のうちに倦怠《けんたい》しき
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