ノたいしていだいてることを白状した。エルスベルゼの家は少佐の家と昔から交際があった。しかしごく懇意だったあとに、政治上のことで離れ離れになった。それ以来もう行き来をしなかった。クリストフはそんなことを馬鹿げてると思う様子を隠さなかった。各人各自の考え方をしながらなお尊敬し合ってゆくということが、できないものだろうか? アンドレは、自分は自由な精神をもってると抗弁した。しかし二、三の問題は寛容外のことだと言った。彼によれば、それらの問題について異なった意見をもつのは許されないことだった。そして彼は有名なドレフュース事件をあげた。それについて彼も普通一般のとおりに無茶な論をした。クリストフはその慣例を知っていたし、少しも議論を闘《たたか》わそうとはしなかった。しかしただ、その事件もいつか終わりを告げることがないものかどうか、その呪《のろ》いは孫子の末の末にまで永遠に波及すべきものであるかどうかを、尋ねてみた。アンドレは笑いだした。そしてクリストフに答えはしないで、セリーヌ・シャブランをしみじみとほめたたえ、彼女から献身的に仕えられるのを当然だと思ってる父親の利己心を非難した。
「彼女と愛し
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