ッ様です。毎日神を見てはいるが、それを神だと知らないのです。神は種々の形で万人におのれを示しています――ある者には、ガリラヤにおける聖ペテロへのように、その日常生活のなかで――ある者には、(たとえばあなたの友人のヴァトレー氏には、)聖トマスへのように、治癒《ちゆ》を求めてる傷や苦痛のなかで――あなたには、おごそかなる理想のなかで、われに触るるなかれ[#「われに触るるなかれ」に傍点]のなかで……。いつかあなたも神を認めるようになるでしょう。」
「いやけっして僕は譲歩しません。」とクリストフは言った。「僕は自由です。」
「それならばなおさら神とともにいることになるでしょう。」と牧師は穏やかに言い返した。
しかしクリストフは、自分の心に反してキリスト教徒とされることを許し得なかった。自分の思想に何かの符牒《ふちょう》をつけられることがさも問題ででもあるように、率直な熱心さで自分を守った。コルネイユ師は、ほとんどわからないくらいわずかな聖職者的皮肉と多くの温情とで、彼に耳を傾けた。彼はその信仰の習慣に基づいてる不撓《ふとう》の忍耐をもっていた。現時の教会が受けてる困難から鍛えられていた。それ
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