ネんかよしてくれ!」とクリストフは言った。「西欧だってまだ終局には達していない。君はこの僕が諦《あきら》めをつけるとでも思ってるのか。まだ未来幾世紀もある。生活は万歳なるかなだ。喜びは万歳なるかなだ。運命との戦いは万歳なるかなだ。われわれの心を脹《ふく》れ上がらしむる、愛は万歳なるかなだ。われわれの信念を温めてくれる友情は――愛よりもなお楽しき友情は、万歳なるかなだ。昼は万歳なるかなだ。夜は万歳なるかなだ。太陽に光栄あれ! 神を讃《ほ》め称《たた》えんかな、夢想と実行との神を、音楽を創《つく》れる神を! ホザナ!……」

 そこで彼はテーブルについて、今まで何を言ったかはもう考えないで、頭に浮かんでくることを書きとめた。

 クリストフはそのとき、彼のすべての生の力が完全に平衡してる状態にあった。あれやこれやの音楽形式の価値に関する美学的論議にも、または新しいものを創造せんとの合理的探究にも、煩わされることがなかった。音楽に移すべき題目を見出すために骨折る必要さえなかった。彼にとってはすべてのものがいいのだった。音楽はひとりでに滔々《とうとう》と流れ出してきて、いかなる感情を表現してる
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