フ扉《とびら》に鍵《かぎ》をかけて、オリヴィエがいつものとおり帰ってきて少し話をしようとしても、それができないようにした。しばらくすると果たして、オリヴィエが帰って来、扉を開こうとし、鍵のかかってる向こうから挨拶《あいさつ》の言葉をささやいてるのが、聞こえてきた。しかし彼は身動きもしなかった。寝床の上に暗闇《くらやみ》の中にすわり、頭を両手でかかえて繰り返していた、「友に裏切られた!……」そしてそのまま、夜中までじっとしていた。すると、いかにオリヴィエを愛してるかを感じてきた。裏切られたことを恨んでるのではなく、ただ一人苦しんでるのだった。愛せられる者のほうには、あらゆる権利がある。もはや相手を愛さないという権利さえある。人はそれを彼に恨むことはできない。彼から見捨てられて、自分がほとんど彼の愛を受くるにも足りないということを、みずから恨むだけのことである。それこそ致命的な苦しみである。
翌朝、クリストフはオリヴィエに会っても、なんとも言わなかった。オリヴィエを非難することは――信頼に乗じて秘密を敵へ餌《えさ》として投げ与えた、と非難することは――いかにも厭《いや》な気がして、一言も
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