フ助けを呼び求めながら、同胞の信仰のために死んでゆく。実に今日のカトリック教のうちには、殺害的な懶惰《らんだ》の力が存在している。今日のカトリック教は、それを覚醒《かくせい》さしそれに生命を与えんとする人々よりも、敵のほうをいっそう容易に容赦するかもしれない……。ねえクリストフ、少数の自由な新教徒とユダヤ人とがいなかったら、民族的にはカトリック教徒であり自身では自由人となってるわれわれは、いったいどうなるであろうか、何をすればいいのであろうか。ユダヤ人らは今日のヨーロッパにおいては、あらゆる善悪のもっとも長命な代表者である。彼らは思想の花粉をやたらにもち回っている。君は最初の悪い敵と最初の友とを、彼らのうちに見出しはしなかったか。」
「それはまったくだ。」とクリストフは言った。「彼らは僕を励まし支持してくれ、理解してることを示しながら戦う者に元気をつける言葉を、僕にかけてくれた。もとよりそれらの友のうちで、長く僕に忠実だった者はごく少ない。彼らの友情は藁火《わらび》にすぎなかった。それでも結構だ。闇夜《やみよ》の中ではその一時の光もありがたい。君の言うことは道理だ。忘恩者ではありたくな
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