んだ。「そんな生活をどうして我慢できるのか。あんな畜生どもよりすぐれてることを自分で知っていながら、手向かいもせずに踏みつぶされるままになってるじゃないか。」
「ではどうせよと言うのか。」とオリヴィエは言った。「僕には身を守ることができないのだ。軽蔑《けいべつ》してる奴《やつ》らと戦うのは厭《いや》なんだ。向こうでは僕にたいしてどんな武器でも用うるにきまってる。そして僕にはそんなことはできはしない。僕は彼らのような不正な方法に?ることが厭なばかりでなく、彼らを害するのも心苦しいのだ。僕は子供のときには、ばかばかしく仲間からなぐられてばかりいた。卑怯者《ひきょうもの》だと思われ、拳固《げんこ》を恐《こわ》がってるのだと思われていた。けれどなぐられるよりも人をなぐるほうがずっと恐かったのだ。腕白者の一人にいじめられたある日、だれかにこう言われた。『一遍うんとやっつけて片をつけてしまえ。彼奴《あいつ》のどてっ腹を蹴破《けやぶ》ってやれ。』ところがそれが僕には非常に恐かった。そんなことをするよりむしろなぐられているほうがよかった。」
「君には血の気がないんだ。」とクリストフは繰り返した。「その
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