トフは想像した。しかしある日彼女は、自分より金持ちで仕合わせな人たちについて言った。
「つまるところだれでも皆、あとには同じになります。」
「いつのこと?」と彼は尋ねた。「社会上の革命のあとですか。」
「革命ですって?」と彼女は言った。「それこそ紺屋の明後日《あさって》です。私はそんなばかばかしいことは信じません。いつだって同じことですよ。」
「では、いつ皆が同じようになるんです?」
「もちろん死んでからですわ。だれでも消えてしまいます。」
彼はその冷静な唯物主義にすこぶる驚いた。があえて次のようには言い得なかった。
――それでは、人は一つの生活しかもたないとして、その生活が君の生活のようであるのに、他には幸福な人がいくらもいるということは、恐ろしいことではないですか。
しかし彼女は、彼のそういう考えを察したらしかった。あきらめた多少皮肉な沈着さで言いつづけた。
「我慢するよりほかはありません。皆が当たり籤《くじ》を引けるわけではないから。はずれた者は仕方がないんですよ。」
彼女はフランス以外の地に(たとえば、アメリカから申し込みがあったように)もっと収入の多い地位を求めようと
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